











まちを歩けば棒に当たるというのは、雑踏のような賑わう所での話しだと思います。
このまちの棒は、なんだろうと、ふと思いました。
きっと、このまちてくギャラリーを見つけた人に当たるのかもしれません。
そういう人は、そうそうはいないのかも知れませんが。
だったら、土澤アートクラフトフェアの時のように、まるで竹下通りみたいに、ぞろぞろとこのまちを何万人もの人が歩けば、その中の誰かはこの棒に当たって帰る人もあるのかも知れません。
実際、毎回のアートクラフトフェアの時に、観客の人びとにアンケートをお願いすると、いつも1パーセントの率で、これを見にきたという人があります。
たったの1パーセントでも、8万人の百分の一は800人!
もっとも、アンケートの回答者の数が問題ですけど。回答者の数は100人くらいのもですが。
その中の1パーセントは、いつも1人ですが、1パーセントです。それは数字のトリックかもしれません。
でも、ここにある美術はトリックではありません。
毎回、展示に協力をお願いする声をかけさせてもらって、これを理解してもらえ、協力をしていただける作家の人びとは、美術を見せ、表現を拡げようと努力を惜しまない、そういう人びとによって支えられているのですから。まさにリアルな出来事の筈です。
下の写真は6年くらい前のものですが、なんたることか、当たり前のことか、棒に当たりに来る人の姿も見えません。
でも、いつも棒に当てられているのは、当のこのわたしなのかもしれないなと思います。
こうして多くの作家たちの、多様な作品と対峙して、その棒に当たって研究をせざるを得ないのですから。


このまちを歩けば美術が見えます。
花巻市東和町土沢の商店街500メートルに26ヶ所、作品写真がかかっています。
商店の壁であったり、空き家の、空き地にもいろんなカタチで作品の写真が、
オリジナルも1ヶ所ウインドーの中に置かれています。
ポスターなら同じものが沢山あちこちに張られるわけですが
これは全部違います。いろんな姿の作品が、点々と展示されて観てもらうのを待っています。
本物じゃないのか、と思う人もあることでしょう。
でも、感覚というのは、あなたの眼に映ったものは
どんなに細い隙間からだって心の中に入り込んできます。
13年のあいだに55人の作品を展示してきました。
3カ月毎に入れ替えて、
あなたに観られることを待っています。
