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ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。
現在の展示 2月3日〜4月30日 達川 清 展 次回は「伊藤 彰規 展」

けやきラウンジ23・11「天平窯の仲間たち展」

「天平窯」というのは門馬さん夫妻が築いた窯の名前で、そこに集まる焼き物の同好の士の人たちの集まりの中心になっているのです。
わたしの父親も焼き物が好きで、友達といっしょに釜を作ったり、焼き物の志士を訪ねる時に同行したりして、話しだけはよく聴いていました。
東和町には伊藤正さんという世界的なまでに有名になっている焼き物の作家もいますが、こうして、同好の士として、寄り集まり、土が焼成されてカタチになる喜びを分かち合う人びとも多くあるということの証です。
自然にある石も、もとはただの土だったものが、圧力と熱の膨大な蓄積からでき上がっていることを考えると、こうして人工的に火の力で石のように硬い焼成ができる過程を見ることは、自然の力を自分たちの技で再現することができる驚きの場面だと思います。
この東和町の辺りからも、縄文の遺跡はあちこちにあるようで、1万年以上続いた縄文の文化の痕跡を実際に見る機会も少なからずあります。
その中で、素朴な土器を眼にすることもあり、焼き物の歴史に直接触れると同時に自分たちでもそのあとを追跡している実感もあるのだと思います。
古備前の焼き物に接したりすると、古い過去の人たちが懸命に工夫をこらして高温を得て、土を器に換えていた営みの、それこそ営々たる行為の蓄積に驚き歓心もこらえることができません。
そのように、門馬さんたち「仲間たち」の得る歓心もそこにあるのだと思います。
ここにある写真は、そのような「仲間たち」の歓心が一点に集まって共有している様子が、手に取るように見えます。

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