MENU
ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。
現在の展示 2月3日〜4月30日 達川 清 展 次回は「伊藤 彰規 展」

むかしからの友達

12月10日の日曜日、私もむかし暮らしていた神奈川県の藤沢で私の父親が40年あまりの長い間公民館を借りて続けていた、「鵠沼デッサン会」という集まりがあります。
父親が亡くなった1999年のあとも、次々まとめ役が代わって、継続しています。そのデッサン会のメンバーの人たちが7人も揃って、岩手県立美術館での特集展示を見に来てくれました。
そのあと、田瀬の私のアトリエまで脚を伸ばし、田舎の景色と作品を愉しんでくれました。
自分の作品を説明することほど難しいことはありませんが、どうにかこうにか作品の話をみんなでして、愉しい時間を共有することができました。
岩手県立美術館では先日も、「平らな積み木」と称するワークショップをして、糸鋸でさまざまなカタチを切っては、板に貼り付けるレリーフ状の作品を11人の人たちと愉しんだばかりでした。
こうした展示を通じて、多くの人たちと特別な時間を感じあえる体験は貴重な時間です。
私は時間こそ長い間作品と向き合ってきましたが、作品が何ナノかは学生のころとたいした変化もない、というか進歩もなく同じところをいったり来たりしているだけです。
話がそれてしまいますが、ある時、精神科の病院の庭を見ることがあり、そこに、毎日同じところをひたすらぐるぐると歩いて回る人があるそうで、そこだけが、まるで土俵くらいの大きさで丸く溝ができてしまっている光景を見たことがあります。
一徹に同じことをくりかえす。そうすると硬い土もえぐれて、溝になってしまうんですね。そうした、偏執をくり返すのは、円く歩くという行為から逸脱を許さない固執で、脇にズレて発展をも見逃すということなのかも知れません。
まあ、発展ということも、昨今では人間の欲望の変形で大きな問題ですが。
資本主義という欲望と、ものを作って新しい地平を見てみたいという欲望もキリがなく続くものなのでしょう。
私の欲望が同じところを徘徊する偏執ともどう違うのか、あいまいな気がしますが、活きている以上、同じことに固執するのと、変化を望む欲望との落差におぼれ続けるんだろうなと想いました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次