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ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。
現在の展示 2月3日〜4月30日 達川 清 展 次回は「伊藤 彰規 展」

達川さん

達川・肥田葉子さんの家に掛かっていた「エカシ」の写真が目に飛び込んできてその緻密な描写にえらく衝撃を受けたのです。
聞けば、夫君達川さんの作品だといい、その写真が二人の出逢いでもあったという話し。
そして、達川さんも日大芸術学部の写真で、私も同じ芸術学部でほぼ同世代。わたしは、1968年に卒業をしたけれど、闘争が終わって新たに研究科を作ったから、また学校へこいと、先生から誘いがあって1970年からまた学校へ行き始め、2年間の研究科を修了してからも、モグリでさらに2年間ほど行っていたので、合計8年間通っていたことになるので、きっとすれ違っていたのだと思います。

そんなこともあって、親しみを感じた以上にその写真のリアリティに驚いてこれはぜひ「まちてくギャラリー」で紹介させてもらえれば、嬉しいと葉子さんに願い出たのです。
そして、達川さんは快諾をしてくれて細かい打ち合わせめいたことを、電話で話しをしてトントンと決まってしまったのです。
そして私のメールに沢山の写真が送られてきて、大きな看板に、多少の説明文を書いたのですが、そのころ、達川さんは病状が悪くなってしまい、葉子さんと南さんは急遽東京へ。
そして、急逝されてしまい、おそらく慌しくしているだろう葉子さんに、その説明文を確認してもらうこともできず、実際には一度も会うこともなかった、達川さんの写真のことを私の主観で書いてしまい、そのままプリントをしてしまいました。
あにはからんや、少々事実と食い違う文章になってしまいましたが、大きな看板にプリントした説明を、このサイトの写真で読んで、これは違うぞと感じられる方も少なくないかも知れません。
そのような事情で、見切り発車してしまったことどうぞ、ご勘弁ください。

下の写真もエイトバイテンで撮られた、エカシの親族のお嬢さん。アイヌの誇り、日本の政治で同化を求められても脈々と受け継ぐアイヌの気持ちをそれぞれが、自分のスタンスで持ち続けることの強さをこの写真も語っているように思いました。

こういう美しい写真を見ると、何か触発されるものがあります。
もちろん自分にはこんな画像を作り出すすべも、持ち合わせていないものの、こういう表現ができることは素晴らしい感覚だと、羨望の気持ちが沸々と湧いてしまいます。

一瞬のシャッターで切り取られた場面が時を止めて、そこに定着させてしまうこと。
そのシャッターはほんの一瞬ですが、そこに留まり続けるわけです。瞬間と永遠の会い矛盾するはずのものが、画面で融合してしまうことのおののきに震えさえ感じてしまいます。

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