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ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。
現在の展示 2月3日〜4月30日 達川 清 展 次回は「伊藤 彰規 展」

アート

最近ではアートという言葉が一般化したというのか、平易で広い意味に使われて芸術という言葉の位置が変に堅苦しく重くさえ感じられてしまうような気がします。
いや、それはそれで芸術の垣根が低くなっていいとは思うのだけど、やっぱりどこかしっくりしない感じも残る。
変に芸術を重く感じさせようというわけではないし、むしろこんなものは、つまり芸術的なことが平易になることは喜ぶべきなんだと思っています。
昔、植草仁一という人がいたよね。70だか80だかになって、自身もブランド物の服をカジュアルに着こなしては、今どきの女子大生はおしゃれが上手でうらやましい。とか本に書いていたのを覚えています。それは、若い文化を未熟だとかいわず、うらやむくらいに同列に見ることができる凄い発想だなと強烈に記憶しているのです。柔軟さに驚きとともに記憶したんだと思います。
振り返って自分のやってきたことがずいぶん、固いなコチカチンの石頭だなと思い始めたのです。
だからといって、途端にふにゃふにゃ柔らかくなるわけもないよな。自分の中にはそれでもまだ、このアートという言葉が素直に使えないところがあるんです。JJおじさんみたいにふわふわと、そうあのはぐれ雲みたいな柔軟さがないところをちょっと嘆いてみたりするのです。
ばかだよな、嘆いたりする暇があったら、と書き始めた「アート」のこと。
このまちてくギャラリーだってそうだよな。上の写真は「美術市場」としょうして、春と秋の連休に土澤の町で「アートクラフトマーケット」というのをやっていて、(新型コロナウイルスのせいで2度取りやめになった)それにあわせて、美術も売ろうじゃないかと売りたい人から作品を募って300点ほど並べた即売会です。結局、30万円くらいだったかな売り上げが。経費が返せないということでおしまいになってしまった「美術市場」です。
なんでだろうな。美術は売れない。いや美術だけじゃなくて芸術は売れない。
売るための作品じゃなくて、自己実現の手段なのだから目的は別だよと、若い時からそれが信念だと固まっている。
「アートクラフトマーケット」といって、絵描きたちにも呼びかけてクラフトの人たちに混ざって作品をかざってもらうことも呼びかけたのですが、お客さんが見ていてもお愛想のひとつも言えないし、営業トークなどお門違いと仏頂面を構えちゃうわたしでした。
クラフトの人はお客さんと眼が合ったら、もう話しかける、話して離さない。売れるまで。商人でした。
JJおじさんは軽く浮いているように見せてしたいことをする。
やっぱ、多様なんだよな。下手くそがいて、上手もいる。
上手がこれはアートだよと持ち上げれば、そうだよなと乗って、今どきの女子大生はおしゃれがうまいね、アートだよ。

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