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ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。
現在の展示 2月3日〜4月30日 達川 清 展 次回は「伊藤 彰規 展」

㊳ 桜井 ただひさ

 桜井さんは現代美術の現場を取材し撮影を長く重ねてきた現代美術の証人のひとりです。
 その写真の表現は徹底した描写のクオリティであると思います。もっとも、このウエブサイトの写真は表示の能力の問題もあり、解像度を相当落としていますので、桜井さんの努力には報えていません。申し訳ありません。
  

桜井さんが記録するものは美術の現在をとどめることだと思います。
初めて桜井さんに会ったのは、神田に会ったときわ画廊でのことでした。1970年代の初めでしたからだいぶ昔です。
その頃から桜井さんは現代美術の記録を残し続けています。
当時の神田には秋山画廊、田村画廊といった先端的な仕事をする作家たちが集まるコロニーののようなものができていました。社会全体から観れば美術の動向など関心を招くような事ではありませんが、現代美術を考える人たちのあいだではこの神田でのできごとは目を離す事ができないことがたくさんありました。あの頃に見た作品でいつまでも頭に引っかかるように残っているものが沢山あります。
でもそうした作品は写真にとって記録しない限り、単純に誰かの記憶の中にしか残りません。

今回、桜井さんが送ってくれた写真も現代という時間の先鋭的な一部分だと思います。
それを見て私は自分がいつの間にか遠くの70年代の残差でものを考えている事を思わずにいられませんでした。
しかし、それは私というひとりの感受性が時代によって作られながら自分を整形してきたということにほかなりません。
そして時代は確実にひとりの感覚を置き去りにして、とっくの昔に変形している事をいやというほど知らされる事になりました。


 

 蓮沼執太 展 「~ing」 資生堂ギャラリー 2018年4月6日~6月3日
桜井ただひさ 撮影
蓮沼執太 展 「~ing」 資生堂ギャラリー 2018年4月6日~6月3日
桜井ただひさ 撮影・
今村 文 展 「見えない寝室」 第13回Shiseido art egg 資生堂ギャラリー 2019年
桜井 ただひさ 撮影
今村 文 展 「見えない寝室」 第13回Shiseido art egg 資生堂ギャラリー 2019年
桜井 ただひさ 撮影
いけばな×百段階段 2019 雅叙園
桜井 ただひさ 撮影
いけばな×百段階段 2019 雅叙園
桜井 ただひさ 撮影
山本 基 × 土屋 仁応 展 「観てきた!幻想の銀河」資生堂THE GINZA SPACE 2020年
桜井 ただひさ 撮影
菱山 裕子 「DOMANI 明日展 2008} 国立真美術館
桜井 ただひさ 撮影
森山 泰昌 展 「LAS MENINAS RENACEN DE NOCHE ベラスケス頌:侍女たちはよるによみがえる」2013年
桜井 ただひさ 撮影
高山 登 展 「スペース空 遊殺」 一ノ関
桜井 ただひさ 撮影