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ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。
現在の展示 2月3日〜4月30日 達川 清 展 次回は「伊藤 彰規 展」

㉚ 小原 義也

1935年四国の高知県生まれの小原さんは非常に活動的な人です。
東京神奈川の画廊で頻繁にといっていいくらいに個展あるいはグループ展をしています。グループ展といってもそのメンバーはいずれも若い作家の人たちとの展覧会です。
作品も年齢を感じさせない、若々しくてアクティブな大画面を次々と私たちの前に提示し続けているのです。そして、小原さんはこれらの作品を自身のものとするのに、独学で成し遂げているのです。私たちの仲間には美術学校ではなく、独学で自分の作品を自分のものとして確立してきた人はかなりたくさんあります。美術や芸術というものが、個人的な作業だからと思います。しかし、いくら個人的な体験の蓄積と想像の作業が、本人の中で渾沌雑多な要素を煮詰めるその先に現わす主体的な作業だといっても、自分自身の想像力と執念で独自の作品を作り上げていくのは大変なことだと思います。
それにしても、ひとりきりでアトリエに籠もり、制作を重ねて行く人も田中一村のようにあることはあるでしょう。独学とはいえゼロから始めるのではなく、多くの仲間とのコミュニケーションの中から自分が見いだす作品というものへのアプローチがあるはずです。そのアプローチは専門教育を受けようが、ひとりで考えようとも受け止める感覚と想像が筋をつけるのだと思います。
小原さんがわたしに話してくれた若い頃のことは、今の人から見ればとても苦労の連続だったことだと思います。でも、小原さんの口から語られる話は過去形であり、済んだことで、本人にしても思い出の1ページとして物語られているのではないでしょうか。とてもおもろい話で、少しの影もなくコミュニケーションの達人ともいうべき口調は周囲の共感をさそうし、なめらかにしみ込んできました。そのようにコミュニケーションの上手な人だからこそ、ひとりで独自の作品を作品として表現するのに、数多くの苦労は当然ついてくるにしても、多くの感慨を多くの人と作品から吸収してきたのではないでしょうか。そして、今はそのコミュニケーションによって多くの人への影響も与えているのだと思います。

小原義也作品

《work-2019-No.4》  2019年 F100  アクリル絵の具

《work-2019-No10》 2019年 F100 アクリル絵の具

《work-2019-No5》 2019年 F50  アクリル絵の具

《work-2019-No8》 2019年  P100  アクリル絵の具

《work-2018-No3》 2018年 F50  アクリル絵の具

《work 2018-N.13(M)》 2018年 M50  アクリル絵の具

《work-2019-No3》 2019年 S300 アクリル絵の具

《work-2019-No11》 2019年  P60  アクリル絵の具