物の状態
小笠原さんの「まちてくギャラリー」での展示は29回目の2019年5月から7月いっぱいの3ヶ月間にわたっておこなわれました。
小笠原さんはずっと一貫して物の存在する意味をそのあり方から問いかけているのではないでしょうか。
作品写真をこのサイトのために頂いたのですが、タイトルや年代についてのデータがなく、不明ですので資料としては不足であるかも知れません。
しかし、1から7までのこれらの写真を見ていただければ明らかなように、そこにあるものの存在の仕方を示すことによって、私たちが一般的に物の存在を概念的にしか眺めていない部分を問い直しているという意味があるのではないでしょうか。
5番の写真の作品は、杉の板を井げたのように重ねたものです。
板を重ねたその下には太い柱がテーブルの脚のように4本立っていて、上の板を支えています。
木端を赤い絵の具で塗っているのは、板の断面、つまり切り口に現れる年輪の一部分を注目させるためではないでしょうか。
小口に現れて見える年輪の一部と、それらの板を支えている柱にも年輪の表面が現れています。
板の小口に見える年輪と柱に見えている年輪の様子は縦に切った時と横に切った時の違いで、形が違います。その違いを板と柱を重ねて見せているのでしょう。
そのことによって、私たちが見ている物の表面と、物との関わりが概念的な理解に偏ってしまっているかも知れない、そのことを、こうした表層の違いを表すことで問いかけているのかも知れないと思いました。









コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。小泉誠です。
web siteへの作品の掲載及び感想を頂きありがとうございました。客観的な視点でのお言葉は嬉しい限りです。
また他の記事などでも温かい視線から出る言葉は読んでいて気持ちが良いです。
インスタで連絡を頂いた折に私のブログでサイトを紹介しましたが、まあただ、どれほどの人が見る訳でもないので、宣伝にはなりませんが。
これからも新記事を楽しみにしております。
小泉さま
このサイトで初めてコメントをいただきました。自分が発信したことにこうして反応をいただけるのは実に嬉しい限りです。ありがとうございます。
ワードプレスは本来、ブログのページを作るのが目的らしいのですが、いくら教科書を読んでも頭にはいってきませんでいつまでたっても未完成サイトです。そうなるとさらに更新も滞り、悪循環です。
今夜は、来週から始まる横浜市民ギャラリーでのグループ展、(小泉さんともこの「点の解」で出会ったのですよね)に展示しようと考えている事を書きましたが、このサイトがもう少し活発になるようにまず、自分が活発に書き込まなければなりません。
どうぞこれからもよろしくお願いします。