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ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。

パソコン脳ノー

この写真は1971年ときわ画廊での個展の様子で、安斎さんが撮ってくれたものです。
写真を見ただけではこの素材がどういうものなのかははっきりしないと思いますが、これは硬質ウレタンです。いわゆるスポンジの堅いバージョン。
一斗缶に入った原液を2種類混ぜると、あれよという間に膨らんでものすごく大きくなり、堅いスポンジができます。
堅いけれど、もとがスポンジだから空気の泡でできていて、ノコギリを入れるとざくざくと切れるし、切れ端でこするとさくさくと削れてしまい、あっという間にイメージした形ができあがってしまいます。
わたしは作品を作る時にはそれこそ直感的にイメージしたものをカタチにするものだと思っていたので、この素材は面白いように次から次へと作品がぽこぽこと生まれてしまいます。
そうしたイメージには具体的な根拠などもなく、ただ思いつくカタチとでも言ったほうがよいくらいの、軽い気持ちで作り続けていました。
作品の重量も極く軽いし、想いもそんなだからふわふわです。
でも、この時の私は作るということだけしか考えていません。そうやってポコポコと生み出す作品の根拠だとか意味などは度外視。
ただ作ればそれでいい。そう思っていました。
完成度とかそんなことは頭にありません。作る時、そのものが作品だというくらい、ある意味芸術至上主義だったのかもしれません。
作品はウンコだと思っていました。日ごろ考えていることの目や耳から入ってきたことを、咀嚼して消化する。そして手を動かして出てくるのが作品というウンコだと。
だから、作品としての完成度?なんじゃそれ?くらいの考えです。
それは、前の段階があって、1968年の卒業制作展というのがあったのですが、そこで自分が思いつきで作ったもの。思いつきではあるけれど、それこそ、自分の周りの世界のことを吸収して、それらを自分の内側の感覚で咀嚼をしているつもりだったのです。咀嚼して、自分はこうだと、独自の感覚で物事を考えていたつもりで、作品を作りだしていた。
そう思っていたのです。
しかし、その展覧会で見る人たちは「個性的だ」というのです。それにたいして、すごく不満でした。
自分ではいっぱい考えてこういうかたちを作り出しているのに、(言ってるることが前と違うけど、根本的には同じことだと思う)それを個性的だといわれることがいやでたまりませんでした。個性なんて自分が努力して作ったものではないし、そんなのは産まれてきてこの方、自然に積み重なっただけで、自分がそうしようと思って作ったものではないのだから、そんなことは、なんの評価ではない。そんな無責任な話はないんじゃないかって。
そう思い反発をしていました。そうやって作った作品は技術でもなければ、単なる感覚的に作られたお遊びなのかも知れない。それでもいい筈なんだけれど、それじゃ、今度は思いきり時間をかけ、一年通してひとつのものをこしらえたら、思考の詰まった密度の高いものができるのか、試してみようと思い、鉄筋を思い切り沢山買ってきて、それを並べて全部溶接で繋げては削ることでカタチを作ってみようじゃないか。そう思い立ち作った作品は、ただでかいだけで、中身も何もない、何も感じることができない作品でしかありませんでした。
一年かけて、そんなばかげた結論しか思いつかないこと自体が、ばかげていました。
やっぱり瞬発力だ。イメージの産まれ方は手間ひまじゃない。柔軟な視線から産まれるんだと、180度展開を果たして、出てきたのがこの、ときわ画廊での作品でした。
そうやって、揺れ動く自分の想像力が直線的で、なんの深い思考があったわけでもない、ただの思いつきを右左に蹴飛ばしては、もてあそんでいただけの、変則的?いや単純そのものの直線思考であったわけです。

で、今このウエブサイトを作っていますが、コンピュータというのは、全く違う思考回路にあるようで、わたしの直線思考ではこれを使いこなすことはかなり難しいということが、ようやく分かり始めてきました平面で図式的にものを考えるのではなく、全く次元が違ってたんではなかろうか、そんなことが最近ようやく見え始めたところです。
パソコンを使い始めたのはかなり早くて、1993,4年頃からマックを使い始めていますが、その根本的な使い方は全く理解せず、ただ直線的にここを押せばそっちはああなるという、それこそ直線で結ばれた回路でしか操作ができないので、なんの進歩もありません。
それが露呈するのは、このサイトを作る過程でボロボロと顕在化してくるのです。
パソコン脳は全く違うらしいということが見えてきても、パソコン手も、脳もないわけです。
けど、進める。

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