これは1990年代に作ったものです。薄い板の台に糸鋸で切り出したさまざまなかたちを組み合わせて、貼り付けています。
円弧状のかたちの上から3種類のかたちがのびています。
レリーフのような作品です。作品の作り方にも、ひとそれぞれの方法があると思います。わたしの場合、フリーハンド。即興的。その時に思いついたかたちを時間差もなく、すぐに構成してしまいたい、という感覚が非情に強く感じられるからです。そして、不定形と不規則な構成には余計な夾雑物もついて要素もそれだけ増えてしまいます。台の板の長さは不ぞろいだし、裏の桟に止めた木ねじは真ちゅうですが、わざと錆びさせています。板にはシミも見えます。サインはダーマトグラフで書きなぐっています。
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