MENU
ようやく、ウエブサイトを出すことができるようになりました。WordPressの教則本を何冊買ったことかわからないくらいです。何年前から取り組み始めたかも記憶が曖昧なくらいです。しかし、まだたったの2ページだけですが何とか「まちてくギャラリー」の概要が見えるようにはなったと思います。これから「過去の展示」や作ってきた小冊子のPDFなども閲覧ダウンロードできるようにしてゆきます。
現在の展示 11月98日〜1月31日 「杉木 奈美 展」

ジリコテ

Ziricot

シャム柿

ジリコテ Ziricote[その他の名称]
ゼリコテ、暹羅柿 (シャムガキ)
ムラサキ科の広葉樹。散孔材
学名 :Cordia dodecandra
メキシコ、グアテマラなどの中南米などに生育。樹はあまり大きくならず産出量は少ない。

不思議な木目の木です。一般的に材木屋は「シャム柿」という名前で流通させていますが、柿の木とは全く縁もゆかりもないそうです。日本の柿の木の芯の部分に黒い模様が出ることがあり、そういう木を黒柿といって珍重されているので、それに模様が似ているところから勝手に名付けられたものだと、本には書いてありました。
柿の木は適度な硬さと柔らかさがあってカンナもかけやすいし加工性の良い木だと思います。しかし、このジリコテはめちゃくちゃ硬く、非常に重いので機械のカンナをかければ、それなりに削れるけれど、カンナ屑よりも黒い粉が空中を舞って、鼻の中まで真っ黒になってしまうくらいで、マスクは必須です。
この木の端材が何十年と、うちの材木置き場に眠っていて、これを使う日は来ないと思っていましたが、20年ぶりにテーブルを作って欲しいという人があって、そうだ、この木を使って見ようと思ったわけです。
でも、長さが2メートルあまり、厚さは15センチほど、幅が30センチくらいで、これを希望の大きさにするためには、薄く割いて、はぎ合わせなくてはなりません。幅が30センチあっても、芯があって、そこはヒビが幾本も入っています。それをよけて薄い板に製材をしてはぎ合わせることになりますが、何とか幅110センチちかく、長さは130センチにはなるようでしたが、はぎ合わせるのにほぞを切って雇いザネ(溝の中に入れる薄い板)を入れたりしていると100センチくらいになってしまいましたが、足りない分は色の違う木を貼り合せて色の変化をつけることにしようと思います。

鉄の枠の中に糊を入れた板を入れてジャッキをかけて圧着させるのが私の貼り合せ方です。
芯の割れたところを避けて製材をすると、一枚の幅は10センチあまり。10枚ほどを貼り合せるのにはハタガネは届かないし、こんなやり方しか思いつきません。2ヶ所をジャッキで押すだけでは足らず、荷役のベルトを掛けてジャッキで引っ張ることで押さえました。

横から見るとこんなカンジです。

貼り終わった板がこれです。これを手ガンナで掛けるのはあまりにもしんどいので、大きめのオービラルサンダーに80番のペーパーをつけて削りますが、普通の木だったらあっという間に削れるはずですが、すぐにペーパーは削れなくなります。どんどん取り換えて削りました。そして表面はまるで180番で削ったような平滑さになっていました。最終的にはさらに細かいペーパーを掛けてゆくつもりですが、どういうカンジになるか楽しみです。
今は、この板の縁取りをどの木で作るか考えて作業がストップしています。この天板の厚さは1,5センチもありませんが、重さはかなりあるし、木が硬いのでその厚さで十分だと思います。
脚もどういう感じにするか悩みどころ満載です。でもなるべく早く作らなくっちゃ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次