この「展の解」というのは2001年から隔年で開催してきた有志のグループ展です。
今回、私は「集合」と題した小さな形を沢山並べて漠然と、あるいは具体的なイメージを想起するものを展示しようと考えています。
漠然と具体的なイメージとはいったいなんだと思うだろうな。自分でもそうだもの。今回思っているのは、小さな形を線になるように並べて、まるでなにかの形かも知れない、いや、もしかすると観るひとによって想起するイメージはそれぞれなのかも知れない、というどうにでもとれるような形や色のことだと思っています。
表現というのは例えどんなことであろうと、表現するということは完全に自由です。例え、凶悪な言質だとしたって、表現は自由です。ただそれが、説明可能であったり、根拠が共有しうる幻想に基づいたときに何らかの共振が伴うことで認めあえるのではないでしょうか。そんなことを思いながら今回の展示を考えながら家の壁でシミュレーションをしてみました。
ほかにもいく通りかの構成を試してもましたが、これは想起されるであろうイメージはかなり限定されてしまっているかも知れません。あまり具体的にならずもしかしてこうかも、あるいはあれにも見えるな、という曖昧さが 重要だと思うのですが、そのあたりのバランスを見つけるのが、自身の持つイメージ性の柔軟さに因るのだと思います。
ついつい具体的に傾かずにいられない私の貧困さをほじくって、もっと血が出るくらい掻きむしる必要があります。
イメージというのは漠然としつつ、具体も含みながら伝搬するような気がします。
コメント